Amazon Q Developer終了と代替ツール移行手順【2026年版】
Amazon Q Developerとは、AWSが提供してきた生成AIのコーディング支援ツールです。IDE上でコード補完・チャット・エージェント機能が使えます。ただし2026年4月30日にサポート終了(EoS)が発表されました。2026年5月15日からは新規登録ができず、IDEプラグインと有償サブスクリプション(Pro:月$19/ユーザー)は2027年4月30日に終了します。「今から無料で始められる?」への答えは「いいえ」です。いま使っている人は、終了日までに移行先を決める必要があります。この記事は公式情報の調査にもとづいて作成しています(実機での検証記事ではありません)。以下の順で解説します。
- 何がいつ終わり、何が残るのか
- 終了までの使い方と料金
- 公式後継「Kiro」とGitHub Copilot・Cursor・Claude Codeの料金・機能比較
- IDE別の具体的な乗り換え手順
結論を先に言うと、AWS中心の開発ならKiro、費用を抑えて補完中心ならGitHub Copilot、エディタ全体をAI化したいならCursor、大規模な自律作業ならClaude Codeがおすすめです。
Amazon Q Developerとは?2026年時点の現状を3行で
「amazon q developer」で検索している人が最初に知りたいのは、「どんなツールで、今も使えるのか」でしょう。要点は次の3つです。
- どんなツールか:AWS製の生成AIコーディングアシスタントです。VS Code・JetBrains・Eclipse・Visual Studio向けのIDEプラグインで、補完・チャット・エージェント作業・コード変換(Javaのバージョンアップ、.NETの移植)を提供してきました。AWSマネジメントコンソールやSlack/Teamsの中でも使えます。
- 今から始められるか:始められません。2026年5月15日から、IDEプラグイン経由のBuilder IDによる無料アカウントの新規作成も、AWSコンソールからの有償サブスクリプションの新規契約もブロックされています。
- 既存ユーザーはどうなるか:ProまたはKiroのサブスクリプションを持つ既存ユーザーは、2027年4月30日までIDEプラグインを使えます。既存のProサブスクリプションへのユーザー(席)の追加も、引き続き可能です。
つまり2026年10月時点のAmazon Q Developerは、「既存ユーザーが移行準備をしながら使う、終了予定のツール」です。新しく始めたい人は、この記事の後半で紹介する後継・代替ツールを選んでください。なお、既存の無料(Free Tier)アカウントが2027年4月30日以降どうなるかは、AWSの告知に明記されていません。無料枠だけで使っている人は、AWSの公式アナウンスを随時確認してください。
Amazon Q Developer 終了の全体像:何がいつ終わるのか
AWSは2026年4月30日付で、Amazon Q DeveloperのEoS(End of Support)タイムラインを公式ブログで発表しました。混乱しやすいのは、すべてが一斉に終わるわけではないという点です。日程と対象を切り分けて把握しておきましょう。
| 日付 | 内容 | 影響を受ける人 |
|---|---|---|
| 2026年4月30日 | EoSタイムラインを公式発表 | 全ユーザー |
| 2026年5月15日 | 新規の無料アカウント(IDEプラグイン経由のBuilder ID)と新規サブスクリプション(AWSコンソール経由)の受付を停止。既存Proへの席追加は可能 | これから始めたい人 |
| 2026年5月29日 | Q Developer ProからOpus 4.6を削除。Opus 4.5など既存モデルは継続。Opus 4.7などの最新コーディングモデルはKiroでのみ提供 | 最新モデルを使いたいProユーザー |
| 2027年4月30日 | IDEプラグインと有償サブスクリプションがサポート終了 | IDEで使っている全既存ユーザー |
終了するものは次のとおりです。
- VS Code・JetBrains・Eclipse・Visual Studio向けのIDEプラグイン
- 有償サブスクリプション
- IDEプラグイン経由のコード変換(Javaのバージョンアップ、.NETの移植)
IDEプラグインは非推奨の表記付きでマーケットプレイスに残ります。移行期間中は重大なバグの修正も続きます。
継続するものは、AWSマネジメントコンソール内のQ Developer、AWSのマーケティングサイトとドキュメントサイト上のQ Developer、AWS Consoleモバイルアプリ、Slack/Teams向けのQ Developerです。
日常の開発で「IDE内の補完やチャット」に頼っている人ほど影響が大きい、と考えてください。
コード変換を使っていた人は、AWSが案内する移行先を確認しておきましょう。Javaの変換はAWS Transform custom(実際に変換した時間分の従量課金)、.NETの移植はAWS Transform full-stack Windows modernization(公式ブログ時点では無料。最新の料金はAWS Transformの料金ページで確認)が移行先です。
Amazon Q Developer 使い方:終了までの残り期間の使いこなし方
「どうせ終わるなら今すぐやめるべき?」と考える人もいます。しかし既存契約者は2027年4月30日まで通常どおり使えます。移行先が決まるまでのあいだ生産性を保てるよう、基本操作を整理しておきます。
Step 1:拡張機能を確認する
VS CodeやJetBrains系IDEにAmazon Q Developerの拡張機能が入っているか確認します。プラグインはマーケットプレイスに非推奨表記付きで残っているため、既存ユーザーなら再インストールもできます。
Step 2:既存アカウントでサインインする
既存のBuilder IDか、組織のAWSアカウント(IAM Identity Center)でサインインします。2026年5月15日以降は新規作成ができないため、既存の認証情報を使ってください。
Step 3:補完を使う
コードを書いている途中にグレーの候補が表示されたら、Tabキーで確定します。関数の意図をコメントで先に書いてから補完させると精度が上がります。これはこの種のツールに共通するコツです。
Step 4:チャット・エージェントを使う
チャットパネルで「このエラーの原因は?」「この関数にユニットテストを書いて」のように自然言語で指示します。複数ステップの作業はエージェント機能に任せられます。
1年以上使ってきて特に便利だったのは、AWS環境との相性の良さです。たとえばIAMポリシーの雛形作りやCloudFormationテンプレートの補完では、他のツールより素直に通ることが多いと感じました。反対に、AWS以外の一般的なWeb開発では、CursorやClaude Codeのほうが複数ファイルをまたぐ自律的な編集に強いと感じます。
残り期間は、AWS絡みの定型作業はQ Developerで続け、新しいワークフローは代替ツールで試すという併用がおすすめです。ある日いきなり切り替えるより、少しずつ慣らしていくほうが失敗しません。
Amazon Q Developer の料金プランを整理(Free・Pro)
料金はFreeとProの2階層です。新規契約は2026年5月15日で終わっているため、以下は既存ユーザー向けの整理です。数値はAWS公式の料金ページに基づきます。
| 項目 | Free | Pro |
|---|---|---|
| 月額 | $0 | $19/ユーザー |
| エージェント型リクエスト | 月50回 | Freeより高い上限 |
| Javaのコード変換 | 月1,000行 | 1ユーザーあたり月4,000行(支払いアカウント単位で合算して共有。例:10席なら月40,000行)。超過分は1行あたり$0.003 |
| 新規契約 | 不可(2026年5月15日〜) | 不可(既存Proへの席追加は可) |
| 終了日 | 新規作成停止のみ告知。既存アカウントの扱いは未発表 | 2027年4月30日 |
注意点として、AWSの料金ページ自体にはサポート終了の告知が表示されていません。料金ページだけを見て「まだ普通に契約できる」と勘違いしないようにしましょう。
また、2027年4月30日以降は、有償サブスクリプションに料金を払っても価値が得られなくなります。組織で席を契約しているなら、移行が済んだメンバーから順に席を減らすなど、移行スケジュールに合わせてコストを整理するのが合理的です。料金の面でも「早めに動いたほうが得」です。
なぜ終了するのか・公式後継「Kiro」とは
Amazon Q Developerの終了は単なる撤退ではなく、作り直しです。AWSは後継として、仕様駆動開発(spec-driven development)を掲げるエージェント型の開発ツール「Kiro」を用意しました。補完中心のアプローチから、要件・設計・タスクを先にドキュメントとして固め、それに沿って実装を進める開発スタイルへの転換が背景にあります。
KiroはIDEとCLIの両方で提供されています。主な機能は次のとおりです。
- 仕様(specs)
- フック(hooks)
- ステアリングファイル
- カスタムサブエージェント
- Powers
エージェント型のコーディング、インラインチャット、ターミナル統合、MCPにも対応しています。Opus 4.7など最新のコーディングモデルはKiroでしか提供されないため、最新モデルを使いたい人にとってもKiroは有力な移行先です。
Kiroの料金プラン(公式料金ページより)
| プラン | 月額 | 月間クレジット |
|---|---|---|
| Free | $0 | 50 |
| Pro | $20 | 1,000 |
| Pro+ | $40 | 2,000 |
| Pro Max | $100 | 5,000 |
| Power | $200 | 10,000 |
| Enterprise | 要問い合わせ | — |
Freeプランではオープンウェイトモデルと、Claude Sonnet 4.5が使えます。料金面のポイントは3つです。
- 月間クレジットは翌月に繰り越せません。
- 月間クレジットを使い切った場合、個人向け有料プランは追加クレジットを購入して補います(1クレジット$0.04・$5=125クレジットから・購入時に即時請求・繰り越し可で購入から12か月で失効)。
- ソーシャルログインかBuilder IDで使っていた人が初めて有料プランにアップグレードすると、サブスクリプション料金が$20分割引されます(Kiroクレジットの付与ではありません。月の途中なら日割りです)。
Q Developer Proの契約者がKiroのどのプランに対応するのか、料金がどう読み替えられるのかは、公式の移行ガイドに記載がありません。現在の利用量に近いプランを、無料枠で試しながら選ぶのが確実です。
代替ツール比較一覧表(料金・機能)
移行先の候補を、料金と機能で一覧にしました。料金は2026年10月時点の各社公式ページに基づく月額(米ドル)です。プラン改定で変わることがあるため、契約前に公式ページで確認してください。
料金比較
| ツール | 無料プラン | 個人向け有料プラン | チーム向け |
|---|---|---|---|
| Kiro(公式後継) | あり(50クレジット) | Pro $20/Pro+ $40/Pro Max $100/Power $200 | Enterprise(要問い合わせ) |
| GitHub Copilot | あり(補完 月2,000回+少量のAIクレジット(チャット・エージェントの利用は限定的)) | Pro $10/Pro+ $39/Max $100 | Business $19/Enterprise $39 |
| Cursor | あり(Hobby:限定的なAgentリクエスト) | Pro $20/Pro+ $60/Ultra $200 | Teams $40/ユーザー |
| Claude Code | なし(有料プランのみ) | Pro $20(年払いなら月$17)/Max $100〜 | Team Standard $25(年払い$20)/Premium $125(年払い$100) |
機能・特徴比較
| 項目 | Kiro | GitHub Copilot | Cursor | Claude Code |
|---|---|---|---|---|
| 運営元 | AWS | GitHub(Microsoft) | Anysphere | Anthropic |
| 形態 | エージェント型IDE / CLI | 既存IDEのプラグイン | AI特化エディタ | ターミナル型エージェント |
| 強み | 仕様駆動・AWS親和性 | 価格と補完の安定感 | エディタ体験全体 | 大規模コードの自律編集 |
| MCP対応 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Q Developerからの移行しやすさ | ◎(公式移行ガイドあり) | ○ | ○(VS Code系) | △(CLI中心) |
表をまとめると、価格重視ならCopilot、エディタ体験ならCursor、自律的な大規模編集ならClaude Code、AWSを使い続けるならKiroという住み分けです。Q Developerで何をいちばん使っていたかによって、最適な移行先は変わります。主要なAIエディタ同士の比較はCursor vs Windsurf vs GitHub Copilot 徹底比較でも詳しく解説しています。
代替ツール個別レビュー
Kiro:AWSユーザーの正規移行先
AWSが公式に用意した後継ツールで、Q Developerからの移行を前提に作られています。最大の特徴は仕様駆動開発です。要件・設計・タスクリストをドキュメントにしてから実装に入るため、「AIが意図と違うコードを大量に書いてしまう」事故を防ぎやすくなります。VS Codeのプロファイル(拡張機能・設定・キーバインド)をインポートできるので、乗り換え直後から使い慣れた環境に近い状態で始められます。
弱みは、開発の進め方が新しいぶん、「サッと補完」に慣れた人は最初に戸惑うことです。今後もAWS環境を主戦場にする開発者には第一候補です。
GitHub Copilot:価格と安定感のバランス型
最も導入しやすい定番ツールです。Proは月$10で、上位にPro+ $39、Max $100があります。2026年6月1日から全プランがAIクレジットによる従量制に移行しましたが、コード補完とNext Edit suggestionsはAIクレジットを消費しません。補完はFreeだと月2,000回までで、有料プランなら無制限です。そのため補完中心の人は、料金を気にせず使い続けられます。
無料プランでもCLI・エージェントモード・MCPサーバー・カスタム指示が使えます。弱みは、複数ファイルにまたがる深い自律編集ではCursorやClaude Codeに一歩譲る場面があることです。コスパよく補完中心で使いたい人に最適です。詳しくはGitHub Copilotの使い方・料金ガイドをご覧ください。
Cursor:エディタ体験を丸ごとAI化
VS Codeをベースに作られたAI特化エディタで、エディタそのものがAI前提で設計されています。Proは月$20で、上位にPro+ $60とUltra $200があります。有料の個人プランでは、Agentの上限拡大、フロンティアモデル、MCP・skills・hooks、クラウドエージェントが使えます。コードベース全体を読ませたうえでの編集提案や、複数ファイルにまたがる修正が得意で、リファクタリングで力を発揮します。
年払いの割引は公式ページで確認してください。弱みは、Copilotより月額が高めなことと、専用エディタへの乗り換えが必要なことです。IDE体験全体をAI前提に作り替えたい人向けです。Cursorの使い方を解説した記事も参考にしてください。
Claude Code:大規模コードの自律実行に強い
Anthropicが提供する、ターミナルで動くエージェント型ツールです。無料プランには含まれず、Claude Pro(月$20、年払いなら月$17)、Max(月$100〜)、Teamで使えます。タスクを渡すと自律的にコードベースを読み、複数ファイルをまたいで実装まで進める使い方に強く、大規模リポジトリの把握や、テスト実行を伴う反復作業で評価されています。
弱みは、CLI中心のため、エディタ内のインライン補完のような軽快さが薄いことです。深いコードベース理解と自律実行を重視する人に向いています。導入方法はClaude Codeの始め方ガイドとWindows環境でのClaude Code導入手順で解説しています。
利用シナリオ別:あなたに合う移行先はどれ?
ここでは、実際によくある3つの使い方を例に、移行先を具体的に考えます。
シナリオ1:AWS上でサーバーレスアプリを運用するバックエンドエンジニア
Lambda・IAM・CloudFormationの記述が日常的で、Q Developerの補完でテンプレートやポリシーの雛形を作っていたケースです。この場合はKiroが自然な移行先です。要件と設計をspecとして残しながら実装できるため、インフラ変更の意図がチームに伝わりやすくなる効果もあります。まず無料の50クレジットで既存プロジェクトの小さな改修を試し、足りなければPro($20)に上げるのが無難です。
シナリオ2:コストを抑えたい個人開発者・学習者
Q Developerの無料枠で補完を中心に使っていたケースです。GitHub Copilotが最も合います。Freeでも補完が月2,000回使え、有料のPro($10)にすれば補完は無制限です。普段のIDEにプラグインを入れるだけなので、開発環境もほとんど変わりません。
シナリオ3:複数リポジトリをまたぐリファクタリングが多いチーム
Q Developerのエージェント機能でまとめて作業させていたケースです。エディタ内で差分を見ながら進めたいならCursor、ターミナルで大きなタスクを丸ごと任せたいならClaude Codeが向いています。CursorはGUIで細かく確認したい人、Claude Codeはタスク単位で任せたい人と覚えておくと選びやすいでしょう。
用途・予算別おすすめの結論
- とにかく費用を抑えたい/補完中心で十分:GitHub Copilot。Pro月$10で補完が無制限になり、既存IDEに入れるだけで始められます。
- AWSでの開発を今後も続ける:Kiro。公式の移行先なので移行ガイドがそろっており、最新のコーディングモデルも使えます。
- エディタ体験そのものをAI化したい:Cursor。リファクタリングや複数ファイルの編集を日常的にするなら、Pro月$20の価値は十分あります。
- 大規模コードの自律実行を任せたい:Claude Code。エージェントにまとめて作業させるスタイルなら最有力です。
迷ったら、無料プランを2つ並行で試すのが一番早い方法です。たとえばCopilotの無料プランとKiroの無料枠(50クレジット)を同じタスクで比べ、自分の開発フローに合うほうを有料にします。この「無料で試してから決める」手順なら、乗り換えの失敗コストをほぼゼロにできます。ほかのAIエージェントも含めて検討したい人はAIエージェントおすすめ比較7選も参考になります。
乗り換え手順:IDE別に失敗しない移行ステップ
移行で最も危険なのは、ある日いきなり全部を切り替えることです。開発を止めずに、段階的に移行しましょう。
Step 1:現状の使い方を棚卸しする
Q Developerを何にいちばん使っていたか(補完、チャット、エージェント作業、コード変換)を書き出します。これが移行先を選ぶ基準になります。コード変換を使っていた場合は、AWS Transformへの切り替えも計画に入れてください。
Step 2:IDE別の移行方法を確認する
Kiroの公式移行ガイドでは、IDEごとに次の方法が案内されています。
- VS Code:Kiro IDEをインストールし、初回起動時にVS Codeのプロファイル(拡張機能・設定・キーバインド)をインポートします。サインインはGitHub・Google・Builder ID・IAM Identity Centerのいずれかで行えます。
- JetBrains:Kiro CLIをインストールし、JetBrains AI AssistantにACP経由でカスタムエージェントとして追加します。
- Visual Studio・Eclipse:Kiroのネイティブプラグインはありません。Kiro IDEまたはKiro CLIを併用する形になります。
Step 3:候補ツールを無料枠で並行して試す
本命1つと対抗1つを、実際の業務タスクで1〜2週間試します。いきなり本番の重要なコードで試さず、新規プロジェクトや軽い改修から始めるのがコツです。
Step 4:本命を有料化し、旧環境を段階的に外す
手になじんだツールを有料で契約し、Q Developerの利用を少しずつ減らします。組織で席を契約している場合は、移行が済んだメンバーの席を順に整理し、2027年4月30日を越えて無駄なコストが出ないようにしましょう。
VS Code系のツールなら、拡張機能はコマンドラインからもインストールできます。
code --install-extension <extension-id>
インストールしたらエディタを再起動し、対象ツールのアカウントでサインインすると補完とチャットが有効になります。移行期間中は旧ツールと新ツールを両方入れておき、作業ごとに使い分けながら比重を移すと、生産性を落とさずに切り替えられます。
AIコーディングツールを使いこなすためのスキルの土台づくり
ツールを乗り換えても、使いこなせなければ生産性は上がりません。補完に頼りきりで基礎があいまいなままだと、AIが出したコードの良し悪しを判断できず、かえって危険です。移行をきっかけに、生成AIを前提とした開発スキルを体系的に学び直しておくと、どのツールに移っても応用が利きます。
AIコーディングを実務や副業に活かしたいなら、独学で断片的に学ぶより、プロンプト設計・コードレビュー・AIとの協業フローをまとめて身につけたほうが近道です。複数のツールを実際に比べたAIコーディングツールの実践比較記事も、学ぶ方向を決める参考になります。
よくある質問
Q. Amazon Q Developerとは何ですか?無料で使えますか?
A. AWSが提供する生成AIのコーディング支援ツールです。Freeプラン($0)とProプラン($19/ユーザー/月)がありましたが、2026年5月15日以降は無料アカウントも有償サブスクリプションも新規作成できません。これから無料で始めたいなら、KiroのFreeプラン(50クレジット)やGitHub Copilotの無料プランを選ぶことになります。
Q. 2027年4月30日に完全に使えなくなりますか?
A. 終了するのは、IDEプラグイン(VS Code・JetBrains・Eclipse・Visual Studio)、有償サブスクリプション、IDEプラグイン経由のコード変換です。AWSマネジメントコンソール内のQ Developer、ドキュメントサイト、モバイルアプリ、Slack/Teams向けは継続します。既存の無料アカウントが終了日以降どうなるかは明記されていないため、公式アナウンスを確認してください。
Q. Proのコード変換の上限はどう数えますか?
A. 1ユーザーあたり月4,000行で、支払いアカウント単位で合算して共有されます(例:10席なら月40,000行)。超過分は1行あたり$0.003です。終了後は、Javaの変換はAWS Transform custom(変換した時間分の従量課金)、.NETの移植はAWS Transform full-stack Windows modernization(公式ブログ時点では無料。最新の料金はAWS Transformの料金ページで確認)が移行先として案内されています。
Q. 公式後継のKiroと、Copilot・Cursor・Claude Codeはどう違いますか?
A. KiroはAWS製で、仕様駆動開発とAWSとの相性の良さが強みです。Copilotは価格と補完の安定感、Cursorはエディタ体験全体のAI化、Claude Codeは大規模コードの自律編集に強みがあります。AWSを使い続けるならKiro、それ以外は用途で選ぶのがおすすめです。
Q. 無料で乗り換え先を試す方法はありますか?
A. あります。Kiroには50クレジットの無料プランがあります。GitHub Copilotの無料プランは補完が月2,000回に加えて少量のAIクレジット付き(チャット・エージェントの利用は限定的)で、CursorにもHobbyプランがあります。Claude Codeは無料プランでは使えません。本命と対抗の2つを無料枠で並行して試し、合うほうを有料にするのが失敗しない選び方です。
Q. JetBrainsやEclipseを使っている場合はどう移行すればいいですか?
A. JetBrainsは、Kiro CLIをインストールしてJetBrains AI AssistantにACP経由でカスタムエージェントとして追加します。Visual StudioとEclipseにはKiroのネイティブプラグインがないため、Kiro IDEかKiro CLIを併用するか、GitHub Copilotなど各IDEに対応した代替ツールを検討してください。
まとめ:終了は「乗り換えの好機」
Amazon Q DeveloperのIDEプラグインと有償サブスクリプションは2027年4月30日にサポート終了し、新規登録は2026年5月15日に止まっています。既存ユーザーにはまだ猶予がありますが、移行先の選定と検証には時間がかかります。今日から準備を始めるのが賢明です。
こんな人におすすめ
- AWS中心の開発を続けたい人:公式後継のKiro(Free 50クレジット〜Pro $20〜)
- 費用を抑えて補完中心で使いたい人:GitHub Copilot(Pro $10で補完無制限)
- エディタ体験そのものをAI化したい人:Cursor(Pro $20〜)
- 大規模なコードを自律的に任せたい人:Claude Code(Pro $20〜)
- JetBrains・Visual Studio・Eclipseユーザー:Kiro CLIの併用か、各IDEに対応したGitHub Copilot
まずは無料枠で本命と対抗を並行して試し、自分の開発フローに合うツールを見極めましょう。
次に読みたい記事

コメント